ドラマ「ネメシス」がスタートし、各話ごとに一つの事件を解決していきますが、その背景にある「20年前の事件」や黒幕とのつながりについても徐々に明かされています。
この記事では、ドラマ「ネメシス」の細部を注意深く観察し、20年前の事件につながる伏線やヒントから全貌を考察し、背後に潜む黒幕を予想していきます。
それでは、1話ずつ放送されてわかったネメシスの伏線やそこから推測されることを考察して黒幕に繋がるヒントを解説していきましょう。
ネメシス考察!伏線や黒幕について解説
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ネメシス第1話の伏線と黒幕のヒント
- 2002年4月15日、自動車事故後、赤ん坊を抱いた美神始(仲村トオル)は、栗田一秋(江口洋介)と風真尚希(櫻井翔)に「この秘密は一生守る、この子も」と告げる。
- 2020年10月、インドに暮らしていたアンナ(広瀬すず)は、日本に一時帰国する父・始を見送る。
- 2020年10月、始が数珠を落として墓地から失踪、黒幕に拉致されたか?
- 2021年11月、栗田と風真は空港で、来日したアンナを出迎えた。
アンナを空港に出迎える風真探偵と栗田CEO pic.twitter.com/jopRlHiOpG
— ジャパ活😍愛国女子@相互99% (@katsujagbeaute) April 23, 2021
- 黄以子のネメシス探偵事務所への依頼により大豪邸に宿泊することになった際、風真は「ダメだよヤマトさん、そのサンプル違うよ」と寝言を言う。
このヤマトというのは、研究者である始の同僚・大和猛流(石黒賢)のこと。
であれば、風真もまた、失踪した始の研究に関わっていたことがうかがわれる。
この研究内容がなにがしか黒幕につながっているのであろう。
- アンナは非常に食欲旺盛で、味覚が特殊
- アンナが「わたし、ちょっと入ります」と言って空間没入する際、画面は多数の「ATGC」の文字で満たされる。
- 捜査で自己紹介は終わっているのに事件解決後、神奈川県警のタカが風真に「お前一体何者だ?」とたずねる。
ATGCはDNAの塩基配列を表す記号であり、この特殊な能力は遺伝子操作による何らかの効果・結果であることが示唆される。
- ネメシスCEO栗田が「遺伝子スッキリ水」の開発をした富豪の身辺警護を引き受けたのは、栗田と風真が探している始とその水が「何か繋がるかもかもしれないから」であり、大富豪の殺人事件解決後に、栗田が「遺伝子スッキリ水」について成分を問う場面がある。
しかし、当てははずれて、成分はミネラルを調整しただけで遺伝については何も操作されていないとわかり、栗田は”遺伝子”に関する手がかりも、黒幕の手がかりもないことにやや落胆する。
ネメシスでは第1話からエンドロールに、
- 科学監修 国立研究開発法人理化学研究所 清田純
- 生殖医療監修 はなおかIVFクリニック品川 花岡正智・花岡嘉奈子
がクレジットされている。
※ IVFとは体外受精のことで、排卵近くまで発育した卵子を体外に取り出し、精子と接触させて、受精し分割した卵を子宮内に戻す不妊治療のこと
第1話Hulu特別版で明かされる事実や伏線
- 冒頭「この世はフランケンシュタインで溢れている。若い生命を求めて怪物はさまよう」という文字が現れる。
- 美神始は母の葬儀のために日本に帰国した。
霊園で、栗田に「わざわざ来てくれなくてよかったのに」と気を遣うと、栗田は「親友の御母堂だからな」と返したことからそれがわかる。 - 霊園で姿を消した始の数珠が路上に残され、その付近には急停車か急発進したタイヤ痕があった。
- 霊園で姿を消した始を探す人々が「たちばなさーん!」と呼びかけている。
特別版を含めて、第1話の伏線からわかること
- 「フランケンシュタイン」から連想されるのは、欠陥のある人造人間。
フランケンシュタインはその人造人間を作った博士の名である。 - 20年前(2001年)の事件とは、遺伝子研究にまつわる何らかの事件と考えられる。
- その事件の1年後である2002年に事故があり、始の抱いている赤ん坊が誕生。
\ネメシス第1話のノベライズ本はこれ!!/
ネメシス第2話の伏線と黒幕のヒント
- 2002年4月15日、女性二人を後部座席に乗せて自動車事故を起こした美神始(仲村トオル)は、何者かに追われていた。
- 事故直後に現場に駆けつけた探偵事務所の栗田と風真の姿を見た追手の車は、その場から逃げ去ってしまった。
- 風真は車内の始を「先生!」、神田を「水帆さん!」と呼んでいた。
風真は、研究者である美神始の部下(教え子?)であり、始の同僚である神田水帆(真木よう子)も当然、風真にとっては同じ研究室の先輩であるということになる。
その車に乗っていたのが、始の同僚である神田水帆と美馬芽衣子(山崎紘菜)であり、2人は事故で死亡した。
- 追われる車内では、苦しむ美馬の腹部を神田がさすっている様子が描かれている。
- (栗田の隠し部屋の壁面に貼られた資料には、この事故の新聞記事があり、女性二人が事故死したことが報じられている。)
- インドを発つ際に、父・始からアンナに贈られたネックレスは膨大なメモリデータだったが、道具屋・星(上田竜也)によっても破れない堅牢なプロテクトで守られている。
美馬芽衣子が出産間近で陣痛を迎えており、アンナが2002年4月15日の車の事故後に生まれた赤ん坊だったとすれば、2021年4月15日で19歳であるという設定に一致する。
神田水帆(真木よう子)のロングのカールヘア、インドにいたときのアンナのロングのカールヘア(来日時はすでにカールボブ)はよく似ており、遺伝を想起させる。
- いっぽう、美馬芽衣子は児童養護施設「あかぼしの家」育ちで、「カンケン、カンヨウコ・・・」と言い残して亡くなった。
- 芽衣子は亡くなる前にあかぼしの家を訪れ、「近々大金が入るから施設のみんなを旅行にでも連れていきたい」と園長に語っていた。
菅研究所の菅容子の名がここで登場するが、まだ名前だけである。
ところで、ネメシス探偵事務所には、栗田探偵事務所時代のいくつかの額が飾られており、その中には、商店会の主人同士の仲違いを仲裁したことに対する感謝状(奨励賞)もあるのだが、その送り主が「〇〇商店会明るい町づくり推進員会 菅康平」という男性名である。
菅容子と何らかの関係がある可能性も考えられる。
第2話ラストで栗田の隠し部屋の壁に貼った調査資料(メモ)からわかること。
- 菅容子 1973年4月25日生まれ 遺伝子研究で頭角を現わす研究者
- 美馬芽衣子 1978年5月9日生まれ A+ GE 10.6
- 栗田は始と高校時代からの友人
- 始は「立花ゲノム研究室」の研究者で、風真はその部下だったこと。
- 神田水帆の資料の下に受精卵の顕微鏡写真
- アンナは2002年4月15日生まれであり、6月10日に日本を出国後、ノルウェーのオスロへ行き、11月にはオランダのアムステルダムへ移った。(アンナは生まれたばかりであり、始が娘として連れていたのであろう)
- 始はアムステルダムで翻訳の仕事を始めた。
第2話Hulu特別版で明かされる伏線
- 冒頭「この世はフランケンシュタインで溢れている。金を求めて怪物はさまよう」という文字が現れる。
特別版を含めて、第2話の伏線からわかること
- アンナと、アンナの出生は、始にとって一生守らなければならない秘密であり、その秘密とは、遺伝子、ゲノムに関係していることがうかがわれる。
- 「立花ゲノム研究室」と、霊園で始を探す人々の呼声から、始の本名は美神ではなく、「立花」であること。
- 美馬芽衣子が菅研究所の菅容子?あるいは別の誰か=黒幕?から大金を受け取る予定で妊娠していた事。
金のために美馬芽衣子は代理母として妊娠したのかもしれない。
神田水帆の卵子と精子提供者(である父親が誰かはまだ不明だが、始かもしれない)の二人の遺伝子を持つ受精卵を美馬芽衣子に移植し、出産した子供がアンナである可能性が高いと考えられる。
しかし、美馬芽衣子の妊娠が違法行為だったとしても、こうした体外受精自体は現在では一般的な不妊治療で広く行われており、それだけであれば誰か(犯人=黒幕)に執拗に追われるような秘密にはならないはずである。
しかも、事故を起こすほど追い詰めて妊婦と胎児の身を危険にさらすということは、この事実を抹殺・抹消してもよい、あるいは積極的に抹殺する意図が黒幕にはあったのかもしれない。
したがって、この体外受精によって生まれた子供の遺伝子には、事件の黒幕が20年間もしつこく狙うほどの「世に出てはならない何か」が隠されており、アンナ自身が大きな秘密であるということになる。
栗田がアンナに捜査に加わることを禁じているのは、親友から預かっている大事な娘という以上に、アンナ自身が誰か(=黒幕)に狙われる危険性が大きいと知っているためであろう。
その秘密に関するデータをネックレスのメモリーにしてアンナに託した父・始は、黒幕に拉致され、持っている情報や遺伝子操作の技術を黒幕に奪われようとしているのではないだろうか。
推理だけでなく、アンナが何事も一度見聞きすれば記憶し、簡単に模倣したり新たに創作できる能力は天才的なものである。
また、”空間没入”と呼ばれる精神集中によって詳細な記憶と事実から論理的に成立する緻密な推論=他の誰にも出来ない謎解きをすることも、アンナ自身が人並み外れた能力を生まれ持つ遺伝子研究の成果であることが推測される。
黒幕が狙い、始が守ろうとしているのは、遺伝子研究による人工的な天才の誕生、そして、その情報と誕生した「アンナ」という個体、といったところではないだろうか。
やや余談になるが、アンナの底知れない食欲は、天才であるがゆえに非常識的なまでに補給を要する激しい脳の活動により、消費されるエネルギーを補給するために必要不可欠な栄養摂取を促すものでもあろう。
また、異常な味覚も遺伝子操作の副産物である可能性がある。
そんなアンナの秘密と情報、そしてアンナ自身を狙う黒幕から、始とネメシスはこの技術とアンナ自身を守る必要があったのではないだろうか。
そして本名が立花である始が、アンナの身を守るために偽名を名乗る際、美馬芽衣子と神田水帆から一字ずつとって美神と名乗ったと考えると、アンナの出生に関わった二人の母親が美馬芽衣子(代理母)と神田水帆(遺伝子上の母)だったとも推察されるのである。
\ネメシス第2話のノベライズ本はこれ!!/
ネメシス第3話の伏線と黒幕のヒント
ネメシスでは、舞い込んだ依頼を受けるかどうかを基本的にネメシス創設者・栗田が決める。
それは、ネメシスの設立目的は失踪したアンナの父・美神始を探し出すことであり、その手がかりとなる可能性があり、黒幕を突き止めるのに役立つと判断した場合だけ、捜査することにしているからだ。
しかし、第3話では、たまたま風真が「個人的に」受けた依頼に巻き込まれる形で事件の捜査が始まる設定であり、この回では依頼自体内容に、20年前の事件や始の失踪事件の黒幕に関係する伏線は設けられていない。
ネメシス第3話は、話題のキャスト・四葉朋美役の橋本環奈を登場させるきっかけ回であり、爆弾魔事件が始の失踪事件や20年前の事件の黒幕に通じるような含みは何も示されなかった。
ここまで、ネメシス第1話から第3話まで、その回ごとの犯人役は、(こう言うと失礼かもしれないが)今のところ有名ではない俳優・女優であり、キャスティング的な意外性のある人物ではなかった。
そういう意味では、ネメシス第3話までのところは、各回の事件や犯人そのものは、背景となる20年前の事件、始の失踪事件にとって重要なのではなく、黒幕とは直接的な関係もなかった。
第3話Hulu特別版にみられる伏線
- 冒頭「この世はフランケンシュタインで溢れている。宝を求めて怪物はさまよう」という文字が現れる。
- 四葉朋美が会ったばかりの風真尚希に「好きになっちゃうかも♡」と言ったり「風真さんのハートに就職」など、好意を寄せるシーンは、男性との接点がほとんど無く男女交際も禁じられているデカルト女学院の生徒とかぶる。
特別編を含めて、第3話の伏線からわかること
唯一、気になるのは四葉朋美(橋本環奈)の突然の登場である。
今後の回でも、四葉朋美が登場して推理の助けとなる場面が想定されており、遊園地での単なる偶然の出会いではない可能性も否定できない。
朋美はアンナの存在を知っていて、何らかの目的をもって近づいた可能性があるということだ。
手錠のアトラクションに2人で参加することになった朋美がアンナに対してすぐに「アンナちゃん、気をつけて。」と声かけをしたのに対して、
アンナ:「うん。えーっと・・・(朋美の名前がわからない)」
朋美:「四葉朋美。大学4年生。」
と、ここで初めて自己紹介となったのはおかしい。
この前の時点で互いに自己紹介が済んでいれば、天才であり人並はずれた記憶力を持つアンナが「朋美」の名をすぐに忘れるはずがない。
四葉朋美が数学的な面で天才であること、アンナの非常識な味覚と同じ味覚を持つことは、アンナと朋美の共通点であり、さらに深読みして20年前の事件に関係づけるなら、
- 大学4年生(22歳)の朋美は、アンナに先立って遺伝子操作により誕生した人工的な天才だった
- 大学4年生なのは非常に優秀なため飛び級によるものであり、実際はアンナと同い年
- 実はアンナとは同じ遺伝子を持つ姉妹
などとも考えることができる。
ただ、アンナが八景島シーパラダイスに行くことは予定されていなかった行動であるため、朋美がアンナに意図的に接近するには、3話の冒頭シーン、栗田とアンナが風真を尾行し始める時点から朋美(または協力者)がアンナを監視・尾行している必要がある。
\ネメシス第3話のノベライズ本はこれ!!/
ネメシス第4話の伏線と黒幕のヒント
- 菅研究所の所長・菅容子は横浜出身で、私立デカルト女学院の卒業生である。
- 菅容子 1973年4月25日生まれ 1989年4月デカルト女学院入学(93期生)、1992年3月卒業
- デカルト女学院に保管されているはずの菅容子に関する資料は、栗田が調べたときには、すでに何者かによって奪われていた。
- 菅容子は生まれつき体が弱く、高校2年生のとき「遺伝性大脳変性症(通称HSCM)」(架空の病名?)を発症し、その病気を解明すべく遺伝子工学の道へ進んだ。
- 栗田のメモによると、菅容子は、政府機関と関連があり、アンナの存在に気づいているかもしれない。
始との接点は今のところ不明。
現在の居場所も不明。
父母は誰か?子供がいる?・・・病気(HSCM)と関係があるのか? - iPS細胞の利用も菅容子の病気や治療に関係あると思われる。
- 栗田がデカルト女学院の卒業生名簿を調べたとき、すでに92期生3年B組の「山口」より下の部分が破り取られていた。・・・・栗田が調べていたのは、あいうえお順からいっても93期生の菅容子ではない。
- 第4話ラストシーンでアンナが歌う「きらきら星」の歌詞に”How I wonder what you are !” とあり、これは「君は一体何ものなの?」という意味。
アンナは自身の出自を疑問に思っているかもしれない。 - 菅容子が高校生時代に『遺伝子治療の未来』という書籍を読むシーンがあるが、側面から見ると腹部がどうもふっくらして見える。妊娠している可能性?
第4話Hulu特別版で明かされる伏線
- 冒頭「この世はフランケンシュタインで溢れている。仲間を求めて怪物はさまよう」という文字が現れる。
- デカルト女学院に潜入したアンナと電話で話していた四葉朋美は「(購買では)人気のパンはすぐ売り切れる」と、事情を知っているかのような発言をした。
特別編を含めて、第4話に敷かれたこれらの伏線から考えられること
栗田は誰を疑ってデカルト女学院の卒業生名簿を調べていたのか?
92期生であれば、(飛び級などなければ)菅容子の1学年上で、1972年4月2日〜1973年4月1日生まれの「や行」か「ら行」か「わ行」あるいはアルファベット?で始まる苗字の女性、ということになる。
2021年4月時点で48歳か49歳。
20年前の事件当時、菅容子は28か29歳だったはずで、2002年の車の衝突事故のときには29歳か30歳である。
栗田や始は現在61歳、1960年生まれで、20年前は41歳だった。
ここで、「や・ら・わ行」の主要な登場人物は
- 大和猛流
- 四葉朋美
- リュウ楊一
- リンリン
であり、彼ら本人かその親族の女子が、栗田の調べていた人物の可能性がある。
もし、歳をとらないとか若さを維持できるという特殊な条件があるとすると四葉朋美やリンリン本人とも言えるが、そんな怪しい人物を栗田がアンナに簡単に近づけるとは考えにくいし、リュウ楊一はチームネメシスでサポートメンバーという位置づけであるから、除外してよいかもしれない。
となると、栗田が怪しんでいるのは大和猛流である。
立花ゲノム研究所で始とは同僚であり、内情に通じ研究内容を悪用することもできるうえ、母の死による始の帰国を知り得るし、第三者に拉致させる事もできる立場にある。
年齢的には大和猛流の10歳程度年下の妹や姪などが破られた名簿に載っている生徒である可能性もある。
<推論>
冒頭でネメシス探偵事務所の屋上でナイト・ツアー(チェスゲーム)をするアンナと朋美のシーンで、父親以外に負けたことがないアンナはチェックメイトを朋美にとられ驚く。
朋美の天才ぶりがここでも披露されたが、その際、秘密のメモリーを内蔵したアンナのネックレスに朋美が反応し、「それ、お父さんからもらったものなの?」と聞いている。
これまでのところ、菅容子も四葉朋美も両親についての説明がない。
ふたりとも遺伝子操作で生み出された人工的な存在であるため「親」はいないのかもしれない。
であれば、四葉朋美は、同じく人工的生産物であるアンナに父親がいるという話に違和感をおぼえた故の「それ、お父さんからもらったものなの?」という疑問だったのかもしれない。
データの在り処を確認する行動とも取れるが、四葉朋美が黒幕側の人間なのか、アンナを守る側の人間なのか、あるいは別の目的で近づいているのかはまだ明らかではない。
また、「この世はフランケンシュタインで溢れている」つまり、人工的に生み出された特殊能力を持つ人間は、1人や2人ではない可能性が高くなった。
特に、デカルト女学院は様々な領域で秀でた能力をもつ生徒を入学させているため、実験サンプルの宝庫または、実験の産物の培養所とも考えられる。
その意味でも、四葉朋美もデカルト女学院の卒業生である可能性、人工的に作り出された人間のひとりである可能性がある。
しかし、菅容子が17歳で大脳が変性する難病を発症したが、卒業から6年後の1998年(25歳時)に母校で講演をする程度に健康であった。
(あるいは、もともと優秀な菅容子が、より天才を発揮する”症状”が遺伝性大脳変性症とも考えることができるが、その場合は治療というより、その研究成果を利用することが研究目的であろう。)
その間に治療法を発見したのか、あるいは、それから姿を見せなくなった理由が何らかの実験的治療のためとも考えられる。
また、菅容子がHSCMの治療のため、自身の遺伝子をもつ個体を遺伝子研究に使おうと考えたとしたら、症状が進行しないうちにと、デカルト学園の卒業を間近に妊娠していたとしてもおかしくはない。
もしデカルト女学院卒業時に出産していたと仮定すると、その子供は2021年に30歳になる。
\ネメシス第4話のノベライズ本はこれ!!/
ネメシス第5話に敷かれた伏線と黒幕につながるヒント
- 天久一魚の事件で、個人でもインジェクター付き実体顕微鏡などの機材があればゲノム編集が可能だとわかった。
- 風真からの電話で、大和猛流が「それより教授(始)の行方はまだわからないのか?何かわかったらいつでも連絡してくれ」と言っている。
- 天久一魚は、大学院を出た年に菅容子から菅研に来ないかと誘われたが、「宿舎や外出が制限される」と聞き断った。
それは2001年で、「20年前のあの事件」の直後であった。 - 天久一魚が菅研で働かないかと菅容子に誘われた話を、最近、ある女性も聞きに来ていた。
- 美神始の同僚だった神田水帆役と第6話に登場するジャーナリスト神田凪沙役で真木よう子が二役を務めている。
親子か姉妹のようなかなり近い親族ではないかと思われ、凪沙は水帆の事故現場で花を手向けた。 - 神田水帆・・・1971年10月15日生まれ、2002年4月15日死亡(死亡診断書あり)
- 「美馬芽衣子の腕のタグ」には美馬の生年月日が記載されている?(全部は映らず)
さらに、風真尚希の「やってたシリーズ」をおさらいしよう。
風真が、警察官として潜入捜査などのために携わった職業がこれらであったり、道具屋の星憲章や元詐欺師でマジシャンの緋邑晶(第7話で登場)は、職業上知り合った人物であったのかもしれない。
第5話Hulu特別版で明かされる伏線
- 冒頭「この世はフランケンシュタインで溢れている。進化を求めて怪物はさまよう」という文字が現れる。
- 2001年、自分が所長を務める菅研究所(菅研)に天久一魚を誘った菅容子は車椅子だった。
その背後には菅容子を秘書のように待つ女性がボヤけて映っており、髪の長さからいうと登場人物の中では美馬芽衣子ではないかと考えられる。 - エンドロールで菅容子はなぜか「キュンです」のポーズをとっている。
小説版第5話で明らかになったこと
- 菅容子は20年前(2001年)に失踪した。
「20年前の事件」とは菅容子失踪の前後に起きた出来事であろう。
\ネメシス第5話のノベライズ本はこれ!!/
特別編を含めて、第5話の伏線から考えられること
前回(第4話)の考察で、卒業生名簿が破り取られたデカルト学園92期生は、菅容子の1学年上で、1972年4月2日〜1973年4月1日生まれの「や行」か「ら行」か「わ行」あるいはアルファベット?で始まる苗字の女性、とわかっているが、神田水帆(1971年生まれ)と年齢は一致しない。
一魚に菅研の話を聞きに来た女性は、神田凪沙であろう。
ネメシス第6話の伏線と黒幕のヒント
小説版ネメシスで明らかになったこと
- 神田凪沙 10月15日生まれ 神田水帆の年の離れた妹
(水帆が30歳で事故死したとき、凪沙は高校生だったというから、一回り以上離れている。) - 第6話の撮影スタジオで顔を合わせたとき、風真が凪沙を避けようとしたのは、19年前の水帆の葬儀のときに立花研究所の同僚として参列していたのに、現在探偵をしていることをアンナの前で詮索されたくなかったため。
- 神田凪沙はアンナや四葉朋美と同じく異常な味覚の持ち主。
- 神田凪沙は2年前に、ある女性の死亡に人体実験を受けたことが関係している事件を追っていたが、何者かによって邪魔され、捏造疑惑を持たれてジャーナリストとしての信用を失っていた。
- 人体実験で死亡した女性の事件と姉・神田水帆の死の真相に関係があると疑っている。
ドラマ版ネメシス第6話で明らかになったこと
- 神田凪沙に撮影スタジオで会ったアンナは「どこかで会った気がする、あの人。(テレビに出てるから、と言われ)それだけじゃな気がする」と言っている。
- 恵美佳が人体実験で死亡したとされる2年前の凪沙のスクープを虚偽報道として葬ったのは、たじみんで、「烏丸司」から多額の報酬を受け取っていた。
- 「烏丸司」について一緒に調べてほしいという凪沙の依頼を、栗田は「19年前の事件については絶対にアンナに知らせないこと」を条件に受けた。
- その時風真は「いいんですか?パンドラの箱が開きますよ」と栗田に言った。
- アンナとヨガをする四葉朋美が再びネックレスについて質問してくるが、「データが入っているらしい」というアンナの言葉に朋美は特に反応せず、今度は母親について聞いてきた。
アンナが「私が生まれてすぐに死んじゃった」と言うと朋美は「じゃあ同じだね。私も小さいときにお母さんは死んじゃった」と言った。 - 第3話のシーパラダイスでゲットしたおそろいのイルカのキーホルダーを、アンナと朋美はそれぞれのバッグにつけており、ラストシーン近くでこのキーホルダーがズームアップで映っていた。
第6話Hulu特別版で明かされる伏線
- 冒頭「この世はフランケンシュタインで溢れている。光を求めて怪物はさまよう」という文字が現れる。(第6話で拉致された光莉の名にかけている?)
- 栗田の部屋(C.E.O. Room)にアンナが入ることは禁止されている。
- 栗田の部屋の奥の隠し部屋の資料の中で、死亡した神田水帆の写真の右下にある受精卵の卵割画像の横には「GE10.6」(?)と書かれた付箋が貼られているが、「GE10.6」は美馬芽衣子に関する付箋にも書かれている数値である。
特別編を含めて、第6話に敷かれたこれらの伏線から考えられること
これまでのところ、アンナのような味覚の持ち主は女性に限定されている。
天才については、登場人物の中で唯一、男性で天才とされているのは姫川烝位である。
\ネメシス第6話のノベライズ本はこれ!!/
番組の予告では、第7話からストーリーが大きく進展すると明言され、8話以降は<20年前の事件>の真相が明らかになっていく展開で、1話完結の事件は用意されていないようである。
ここからが『ネメシス』の真の見どころの始まり、つまり最大のネタバレ(!)
(長くなったので、この先はいったんページを改めますね。引き続きお楽しみください。)
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まとめ
1話ごとにわかる20年前の事件に関わる真実と黒幕に繋がるヒントを、第6話まで各回放送後に整理し解説してきましたが、第7話以降は1話完結型の事件は設定されておらず、20年前に端を発する事件の全貌と黒幕が明らかにされると予想されます。
そこでひとまず、第1話〜第6話までの時点での考察をまとめます。
第6話までの内容から推測すると、黒幕として考えられる人物は大和猛流だが、大和猛流の背後にはすべての事件の動機を持つ人物=真の黒幕がいるのではないか、と考えられます。
ひきつづき、第7話以降の考察はさらにページを改めて最終回まで続けます。
ドラマ「ネメシス」に散りばめられた伏線は第7話から最終回にわたって回収されるはずですので、
- 背景となる20年前の事件
- 19年前の事故
- 2年前の恵美佳の人体実験報道のもみ消し事件
- 始の失踪事件
の全貌と真の黒幕を考察・解説していきます。
最後までお楽しみください!